キリムとは
キリムは
遊牧民たちが家族の健康や
幸せな結婚などを願い、紡ぎ織られた
長い歴史のあるものです。
主に女性の手で織られ、母から子、
子から孫へと伝統が受け継がれます。
愛や希望や願い事などの気持ちを
心のままに織られたキリムには
ひとつとして同じものはありません。
キリムは、羊などの家畜とともに移動して暮らす遊牧民の生活用具としての織物です。
敷物として使われる他に、袋状にして布団や衣服を収納したり、薄手の物はこたつの上かけや毛布として、また立体的に縫い合わせて、ゆりかごとしても使われています。
素材は彼らの身近にいる羊、ヤギ、ラクダなどの毛が使われ、羊毛にはない白い色を出すために、自ら綿花を栽培し糸として織り混ぜることもあります。